Saturday 31 March 2018

タワー橋

1894年に造られた跳ね橋で、中央部分は90秒で八の字に開閉する跳ね橋です。ネオゴシック様式のタワーは、隣のロンドン塔の雰囲気に合わせてデザインされたそうです。
19世紀、テームズ川を通って一週間に150隻の船が。世界一忙しい貿易都市ロンドンに入ってきました。当時は海上輸送が交易の要で、埠頭では植民地からの積み荷が上げ下ろしされていました。ロンドン・ブリッジとロンドン塔の間の地区はイングランドの貿易と富の中心として急速に発達しました。ところが、ローマ時代にできたロンドン橋より東には橋がなく、ロンドンの東側に住む一般市民たちが川を渡る際は、いったんロンドン橋まで来なくてはならず、非常に不便でした。イースト・エンドの道は常に渋滞していました。
ロンドン市議会でも、長い間この問題に関して検討されましたが、新しい橋を造ることによって、さらに船の混雑を生み、食料品が腐るなど貿易上の損害を与えることになるという意見もあり、なかなか結論が出ませんでした。シティの主任建築士のホレス・ジョーンズが、橋板が開閉し、高いマントを張った船も自由に行き来ができる跳ね橋案を提出して問題は解決、歩行者用の道を橋の上につける案も加えられました。そして、タワー橋は1886年に着工、1894年に完成することになったのです。
エンジンルームでは、1976年まで橋の開閉の動力として使用されていた水圧ポンプや蒸気エンジンシステムを見学できます。現在は電動で動く橋ですが、1894年から1976年までは水圧動力が利用されていました。  

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タワー橋

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