Friday 21 July 2017

大英博物館絵学ぶ日本の歴史 江戸時代(1600-1868) 元禄文化

1600年、関が原の戦いで天下を握った徳川家康江戸幕府を開きました。全国に大名を置き、士農工商の身分をさだめ、鎖国をして、強い武家政治を行いました。国内の戦いはすっかりなくなり、平和になった江戸時代は産業が発達し、生産が増えたので、大名の城下町を中心に商業が発達しました。元禄文化は京都・大坂を中心とした上方の大商人を中心に、貴族や武士とは違う、華やかな町人文化です。
桃山様式を受け継いだ日光東照宮、茶の湯の発達の結果、書院造りと草案風の茶室を折衷した数奇屋造(桂離宮)は代表的な建築物です。
文学では松尾芭蕉の俳文(奥の細道など)、井原西鶴の小説(好色一代男など)、近松門左衛門の脚本(曽根崎心中など)が有名です。演劇では浄瑠璃や歌舞伎が発達し、上方・江戸には常設の劇場も生まれました。
絵画では尾形光琳、俵屋宗達、狩野探幽が有名です(1782年の丸山おきょうの虎の子渡し図屏風) 

染物では京都の宮崎友禅友禅染をはじめ、綸子ちりめんの生地に華やかな模様をあらわして流行しました。


 酒井田柿右衛門(1660年代の色絵象置物) 
17世紀に初代酒田柿右衛門が確立した、白磁に赤絵の様式。

京都では野々村仁清が上絵付け法をもとに色絵を完成して京焼(1700年代の茶碗)の祖といわれ、では本阿弥光悦が気品高い作品を作りました。


 鎧・甲冑 (1500-1800)

 刀 備前の祐定作 (1521)

 短刀 国光作 (1300)

脇差 越中守正俊作 1600年

 刀の鍔(つば)1800年ごろ

刀を入れる筒 (1700年代)


 文殊菩薩 (1633-54)

 苦行釈迦坐像 (1630)
 三十号神厨子 (1600)

 性 花開天性 (1660-80)

 浅草風景図巻(1700)

 徳川紋付箱 1700-1800

鍋島焼 色絵流水紅葉文皿 (1720-40)色絵亀甲文皿(1690-1720)青磁(1690-1740)

 文華図 (狩野派) (1673)


伊勢物語(1608)


 蒔絵の紙箱 (1650-1750)

 笙 (1700-1800)

 龍笛 (1700-1800)

 桐竹蒔絵鏡台 (1700-1800)

 大黒天像(1700-1800)

 隠居町人像 (1600-1700)

 大判小判(1725‐1860)

 初期伊万里 染付葡萄文皿 (1630-40)

 九谷焼 (1650-60)

 色絵布袋置物 (1650-70)

 染付VOC(オランダ東インド会社)皿 1670-1710
 
 柿右衛門様式の磁器 角瓶(1670-90)ティーポット(1670-1700)角鉢(1670-90)

 柿右衛門様式 色絵象置物(1660-90)



赤楽茶碗 九代目楽吉左衛門作
 

IHS 草花蒔絵螺鈿(らでん)聖餅箱 (1600)


時計の仕組みを日本語で解説した本(1796年)。


櫓(やぐら)時計(1678年)最初の西洋時計は1550年に輸入されました。1800年代半ばまでには職人たちは西洋時計の技術を会得し、日本独自の時計も作られるようになっていました。
  
 櫓(やぐら)時計 1700年代
日本が正式に西洋の時間を採用したのは1873年で、それまで日本では日の出と日の入りを基準として昼と夜を分け、ぞれぞれを6分割して時刻とし、時刻は干支の名前がつけられていました。
これは日本で作られた日本式時計です。漆塗りで螺鈿が施されている背の高い時計。時計を調整する係がいて、上の秤の重石を調節して、時計の針が進みました。

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