Wednesday 21 December 2011

乳香と没薬


イエス・キリストが生まれたときに、東方の三博士がイエスに贈ったのは、黄金、乳香、没薬です。
ヨルダンで乳香と没薬を買いました。ちなみに箱付きで10ディナール(約1200円)でした。
これが乳香です。英語名はFrankincence。
アラビア半島の南部、イエメン、オマーンでしか採れません。砂漠の乾燥した広い土地に生息しており、水が少なければ少ないほど質が高いものが採れるのだそうです。

木の幹を傷つけ ることで樹液が流れてきますが、これが乳香です。昔は 金と同じくらい貴重なものとして扱わ れていたそうです。紀元前3000年の古代エジプトの墳墓からも埋葬 品として発掘されており、焚いて香として利用されていたと推定されます。正教会の振り香炉にも乳香が用いられています。鎮痛、止血、筋肉の緩和、精神安定 剤といった効能もあるそうです。
こちらは没薬です。英語名はMirrh。
この植物はアフリカ北東部、アラビア半島の乾燥地帯に分布し、高さ3~10メートル、樹皮は灰白色で、短い枝はのちに長刺になります。樹皮から分泌される樹液は、空気に触れると乾燥して黄褐色ないし赤褐色の堅い塊となります。古代エジプトでは、薫香料やミイラ製造時の防腐剤として使われていました。ミイラの語源はミルラから来ているという説があります。また、殺菌作用を持つことから、鎮静薬、鎮痛薬としても使用されていました。現在でも歯磨粉やガムベースとして使用されているそうです。

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