パドヴァ

サンタルチア駅からミラノ行きの電車に乗って、

パドヴァへ移動します。

パドヴァまでは約３０分、料金は片道２ユーロ９０セント（２００９年３月）。駅にある黄色い機械で、使用開始時間を刻印するのを忘れずに。

パドヴァに到着したら、駅前でトラムに乗ることをお薦めします。チケットは停留所にある自動販売機で買えます。１ユーロで７５分間乗ることができます。

駅(Stazione FS)が始発で、スクロヴェーニ礼拝堂は２つ目のEremitani下車、聖アントニオ聖堂は５つ目のSanto下車です。

この礼拝堂は、１４世紀初めにパドヴァの裕福な商人エンリコ・スクロヴェーニが建てた家族礼拝堂です。内部にはジオットの有名なフレスコ画による「キリスト伝」などが描かれています。見学はインターネットで事前予約が必要です。そして予約時間の１時間前までに、受付を済ませる必要があります。しかし、受付を済ませた後の１時間はあまりやることがありません。

そこで、私たちはトラムに乗って夜７時半まで開いている聖アントニオ聖堂に向かいました。アントニオは１１９５年にポルトガルの貴族の子として生まれました。説教が上手だったので巡回説教師になり、イタリアやフランスを巡り、多くの人を回心に導きましたが、１２３１年、過労のため３６才の若さで死んでしまいます。遺骸はパドヴァの聖堂に安置され、その墓では多くの奇跡が起こったと言われています。死後１年もたたないうちにアントニオは教皇ゴレゴリオ９世から列聖されました。ということで、この大きな聖堂の見所は「聖アントニオの墓」です。

聖堂前広場にあるドナテッロ作のガッタメラ騎馬像の鑑賞も忘れずに。

トラムに乗って礼拝堂に帰って来ると、ちょうど予約時間の午後７時でした。それから、ビデオを見せられて、礼拝堂に通されます。

「キリストの逮捕」、

「死せるキリスト」など、７００年前ジオットが描いた壁画を堪能できます。