Monday 21 December 2009

宮島


九州を朝早く出発し、山陽新幹線で広島へ移動しました。
新幹線から見た景色。街の中に大きな工場があるのには驚きました。
広島駅で乗り換えて、宮島へ。人の波について行けば、フェリー乗り場に到着します。
JRのフェリーだったら、ジャパン・レイル・パスが使えるのが嬉しい。
瀬戸内海の美しい景色を楽しみながらの移動です。途中に牡蠣の養殖場が見えます。
しばらくすると厳島神社の大鳥居が見えてきます。
島全体が神の島として崇められているので、海中に社が建てられたのだそうです。
島に上陸すると、鹿が自由に歩いているのに遭遇しました。
島では鹿は神の使いと神聖視されていました。
厳島神社まで、海岸線を歩きます。
陸から見た大鳥居。現在の鳥居は、平安時代から8代目、1875年に建造されたものです。
厳島神社の歴史は、推古天皇の時代(593年)に始まるといわれています。
平安時代後期(1168年)に平清盛が平家の氏神として尊崇し、社殿を現在の姿に造営しました。
都から後白河上皇、建春門院、中宮徳子、高倉上皇、建礼門院を始めとする皇族や貴族が訪れたので、都の文化や建築が宮島に入ってきました。
平安時代から、今のような廻廊で結ばれた海上社殿があったというのは驚きですね~。
寝殿造りの様式を神社建築に巧みに取り入れ、平安の雅を映した究極の日本建築だそうです。
瀬戸内海を池に見立てたという発想がすごくないですか?
と思っている間に、海は完全に干潮になっていました。
本殿には市杵島姫、湍津姫、田心姫の三女神が奉られているのだそうです。現在の本殿は1571年に毛利元就によって改築されたものだそうです。
日本で唯一の海に浮かぶ能舞台。
廻廊の長さは275メートル。床板の間に目透しという隙間があって、満潮の時には海水の圧力を弱めたり、海水や雨水を海へ流しているのだそうです。
反橋は1557年に毛利元就・隆元父子によって再建されたものです。今度は満潮時に来てみたいです。
この島には神教も仏教も一緒に、いろいろな神様が奉られています。
遠くからでも目立つ五重塔は1407年に造られました。
高さ27.6m。見事です。
隣には、神社には見えないけど 豊臣秀吉と加藤清正が祀られた豊国神社があります。
通称千畳閣、実際は857畳(41m x 22m)です。
縁の下を通って建物の反対側に移動しましたが、縁の下を屈まなくても歩けるくらい大きいのです。
1587年に豊臣秀吉が戦没者のために建立を命じましたが、秀吉が亡くなったため、未完成のまま現在にいたっているのだそうです。
海岸で海草を食べる鹿を見ながら
フェリー乗り場に向かいます。
当日に急遽付け加えた宮島ですが、本当に行って良かったです。

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