Tuesday 22 December 2009

臼杵の石仏群

宮崎を朝早く出発し、午前中に臼杵駅に到着しました。人影まばら。
臼杵石仏公式ホームページに、駅で無料自転車を貸りることができると書いてあったので、
駅員に聞いてみると、インフォメーションの前に立っていたピンクのエプロンの女性が、
こんなに立派な自転車を無料で貸してくれました。
荷物は駅のコインロッカーに預け、ピンクのエプロンの女性からもらった市内地図を頼りに、臼杵石仏まで自転車旅行です。
安土桃山時代から続くという歴史ある八町大路を抜けて、
龍原寺の三重塔(聖徳太子を祀る塔で、江戸期の木造建築)を過ぎたら、
まっすぐ進めばいいだけだそうですが、でも、そのまっすぐが長かった~。
郊外の大規模店が続く道を過ぎて、九州自動車道も過ぎたのに、
なかなか臼杵の石仏に到着しません。
お地蔵さんに聞いても、黙って微笑むだけ。
不安になりながら国道を進んでいると、やっと「臼杵の石仏入口」の標識が見えてきました。
田んぼの中の鳥居が印象的です。
左折して、さらに進むと駐車場、お土産屋、チケット売り場が見えてきます。
臼杵の石仏群の周りには何もありません。仏像は平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたといわれており、現在は国宝に指定されています。
一番初めにこの阿弥陀如来像が現れます。
こちらは九品の阿弥陀。往生した人を極楽浄土へ迎えてくれる仏で、九通りに姿を変えて迎えに来てくれるのだそうです。
次はホキ石仏第一群。ホキというのは崖のことで、ここには磨崖仏が20数体並んでいます。中央が釈迦如来、左が薬師如来、右が阿弥陀如来。こちらは青年期。
中央が阿弥陀如来、左が薬師如来、右が釈迦如来。こちらは壮年期らしい。
中央が大日如来、左が阿弥陀如来、右が釈迦如来。
地蔵菩薩と十王像。十王は人間の死後の裁きを司る裁判官です。普通、十王の中心には閻魔大王がいるのですが、ここでは珍しく地蔵がいます。
仏像はこのような建物の中で見学することができます。
次に私たちが進んだのは山王山石仏。
高いところにお堂があり、石仏を見るために急な階段を上らなければなりません。
中央が釈迦如来。
左が阿弥陀如来。
右が薬師如来です。丸顔で幼児のような表情をしています。
建物にたくさんの千社札(神社や仏閣に参拝をした記念として貼る自分の名前入りの札)が貼ってありました。
これって外国人から見るとエキゾチックに見えらしいです。
山王山石仏の隣の竹林の中の道を通って、
日吉神社へ。
私が行った時は無人でしたが、おみくじがあるということは人がいる時もあるのでしょうか?
竹林が綺麗なので、
神社からさらに上の道を歩きました。
日本昔話に出てきそうな風景です。
竹林の中を歩いて
石仏群に戻って、古園石仏へ。
中心にあるのは大日如来像です。
日本の石仏の中でも最高傑作のひとつと言われています。
通称十三仏とも言われ、向かって右から、多聞天、隆三世明王、観世音菩薩、普賢菩薩、薬師如来、釈迦如来、大日如来、弥勒菩薩、阿弥陀如来、文殊菩薩、勢至菩薩、不動明王、増長天が並んでいます。
岩壁の高いところに、金剛杵を持った迫力ある仁王像が彫刻されていました。
石仏の見学が終わって、また自転車に乗って駅に向かいます。途中で見つけたカボスのマンホール。

八町大路の味噌屋さんで、
味噌アイスクリームを買って食べました。
電車の時間まで、裏道を散策。
ニ王座付近は、寺院と武家屋敷が続く城下町臼杵を代表する歴史の道だそうです。
駅で自転車を返し、電車に乗って北上すると40分くらいで別府に到着します。
この日は別府に泊まったのですがまったく観光せずに、駅前でお湯が出ているのと、万歳オジサンの像を見ただけでした。
この万歳オジサン=油屋熊八さんは、日本で始めてのバスガイドを乗せたバスを走らせたりして、別府を有名にした人だそうです。

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