Sunday 17 August 2008

ポルト

ポルトガル第二の都市ポルトは、ポルトガル発祥の地であり、大航海時代は中心港として栄えました。
ローマ時代に、ドウロ川の北岸をPortus、南岸をCaleと呼んでおり、これを合わせたPortucaleがポルトガルの語源になりました。
ポルトといえば、ポート・ワインでしょう?
ドウロ川南岸のヴィラ・ノーヴァ・デ・ガイアには、ワイン工場がたくさんあり、見学させてくれます。
もともとはフランスのブルゴーニュ地方から移入されたというぶどうを使っているポートワイン。
1703年にイギリスとの間に結ばれたメシュエン条約によって、ポルトガルに不利な条件で輸出されることになり、
イギリスの会社がポルトにたくさん進出しました。
私が見学したサンデマンも、元はスコットランドの会社だったのだそうです。
見学は、葡萄酒造りのビデオを見て、樽が積んである蔵を見て、最後にワインの試飲というのが一般的な内容です。
黒い帽子と黒マントがトレードマーク。
川には昔ポートワインの運搬に使われていた船ラベーロが停泊しています。
鉄橋は1886年に作られたドン・ルイス1世橋です。
対岸には坂が多いポルトの街が見えます。Portoは港という意味で、昔から交易、航海の出発点でした。
丘の上にあるセ大聖堂は要塞としての役割もしていたため、外見はあまり美しくないかもしれませんが、
内部の祭壇は素晴らしいです。
13世紀ゴシック様式のバラ窓。
マリア様の像も素晴らしい。
この人はポルトガルが世界に飛躍するきっかけをつくったエンリケ航海王子。ジョアン1世の第5しとしてポルトで生まれました。彼は海外探検に情熱を燃やし、アフリカ西海岸を拠点にした航海事業でポルトガルに巨万の富をもたらします。
14世紀の修道院敷地跡に建てられたサン・フランシスコ教会。
外側は地味ですけど、内側は金キラキラですごいんです。
サン・ベント駅の、
アズレージョ(装飾タイル)の壁が素晴らしい。
ポルトガル語では青をAzulといい、装飾タイルのことをAzulejoといいます。
17世紀初頭、オランダから輸入されたデルフト・タイルに影響を受け、ポルトガルでもデルフトを真似してタイルが焼かれるようになりました。
18世紀に造られたクレリゴス教会の塔は75.6mもあります。この塔は港に入ってくる船の目印とされていました。

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