Saturday 23 August 2008

イベリコ豚の故郷とコルクの木


スペインでよく見かけるハム(豚の足)が天井から吊るされている風景。ハモンイベリコ(Jamon Iberico)はイベリコ豚を使い、熟練した製法と長期熟成により作り上げられた薫り高い最高級の生ハムです。
有名なイベリコ豚(黒豚)はスペイン南部、ポルトガルとの国境に近い町で育てられています。
どんぐりを主体に育った豚の中で認可を得たものだけがJamón ibérico de bellota(bellota=どんぐり)と名づけられ、味、品質ともにより優れているとされています。
産地に来て、なぜ「どんぐり」なのかわかりました。町の周辺にたくさん植えられているコルク樫の木。樫の実がどんぐりです。イベリコ豚は、樫の森に放牧され、どんぐり、牧草、草の根を自由に食べさせられて育ちます。
コルク樫の方は樹皮を剥ぎ、ワインの瓶の栓や、硬式野球のボールなどに使われます。
水を通さず弾力性があるのが特徴で、フローリング用床材や断熱材などにも使われています。
ドライブインで見かけたコルク運搬車。ポルトガルが世界の70%を占める生産地です。

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